2018年 10月 02日 ( 1 )

**星々の瞬き**

お便り・お問い合わせ>>
宇宙からの歌声HP>>
facebook>>



c0319737_00095988.jpg

今は夕焼けの日曜日
夏は過ぎ、窓から入る風はようやく秋の香りを持ってきてくれる

今年の夏は暑さに眩暈を覚える事もあったけど、でもそれだけじゃない
遠い夏となって行くあの日々に、私は何かを置いてきたような気がする

いえ、それは忘れ物なんかじゃなくて
自分から別れを告げてきた「今までの自分と幻想の未来」

一人暮らす部屋に聞こえるのは
遠い電車の音と虫たちの囁きだけ


夏の前
窓際にもたれ、かすかに聞こえてくる風の音に
一人の切なさを言い当てられた気がしていた

テレビをつけても賑やかな声に耐えきれずスイッチを切る

私は今、この世界に本当に存在しているの?
私は今、ずっとずっと遥かな昔に約束した何かを見つけられたの?

明日も私は社会に出る顔と
社会に好かれる服を着て
片道45分をかけあの喧騒の中に向かって行くでしょう

仕事帰りの夕暮れの駅
ホームのベンチに座り急ぎ足で行き交う楽しげな人々の中で
置いてきぼりの孤独を感じていた私


でもあの夏に今までの自分を置いて来てから
私は新しい自分に進んだ気がする

今は孤独の中に放り込まれたのじゃなくて
自分からその孤独を望んでいた事に気がついたんだ

あの朦朧とした夏は、確かに私を変え、道を教えてくれた気がする

寂しさも切なさも
悲しみも小さな痛みも
きっと懐かしいと感じる「過ぎ行く遠い世界」になって行く気がする

明日からまた同じ景色が始まるね
でもきっとそれは遠く離れて行く
今だけしか味わえない時間なのだと感じる

だから今、私はこの窓辺で遠く流れて行く電車の音を一人聞きながら
深い安らぎと愛おしさに包まれているのです

やがて輝きだす秋の星々の瞬きは
その手を握る約束の日を伝えてくれるはず

私は必ず行くよ!幻想ではない真実の未来に。











[PR]

by farmemory | 2018-10-02 00:15 | ・ 詩(うた) | Trackback | Comments(0)