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**前世の記録 No15-1**



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過去世リーディングをさせて頂いた方の記録No.015-1
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見えましたのが今から250年程前の江戸期の日本です。
この時代あなたは男性として生まれています。

場所は恐らく熊本。

城らしき建物が見えます。
黒塗りの城で、熊本城では無いかと思います。
ただ、全体が漆黒ではないので、今の塗装とは若干違っている様です。

あなたはこの熊本藩の藩士の3男として生を受けます。

幼い頃から書画にいそしみ、武家の3男として武芸を志すより筆で身を立てたいと願う様になります。

家は長男が継ぎ、一つ上の兄は親戚筋の婿養子として家を出ます。

元服を迎えると、親族会議であなたの将来に付いて話し合いが行われました。
この藩は加藤家の血を引く為、武芸一筋で、男子たるもの剣で身を立てるこそ王道と言う風習を持っていました。

そう言う土地柄でしたが、あなたはその無骨な生き方には相容れない意識を持っていました。

元々筆が立ったため、文書などの事務方の仕事には優れていたようで家でも幼い頃から、家の書類作りを難なく行っていました。

あなたが7歳くらいの時に書いた書が、藩士の目に留まり褒美を貰える程の腕前でした。

しかし基本的にあなたは「武家」と言う身分にウンザリしていた様で、出来る事なら剣ではなく、文化的な事で身を立てたいと希望するのです。

親族会議はあなたのその希望でかなり紛糾します。

しかし親族の中にあなたを擁護する人がいました。
彼はあなたの叔父に当たる人で、大変に腕の立つ剣豪と言われた人でした。

思いも掛けない事にその叔父があなたの意思を汲み、皆を説得してくれたのです。

それには理由がありました。
彼は宮本武蔵を信望していて、武蔵が晩年書画に打ち込んだ事を知っています。
書画と言うものが、実は剣に通ずるものであると解釈していたのです。

ただあなた自身はそう言う意志を持って書画に興味を持っていた訳では有りません。

既に江戸期も中盤、特に戦もない平和な時代。
腕で生きるならまだしも、役人的な意識で生きる侍の世に全く興味がなかったと言うのが本当の所でした。

それでもあなたは書画に強い興味を示しながらも大変に潔癖な人で、また情や義理を大変重んじる方でした。
この点で言えば実に武家らしい価値観も持っていたと思います。

しかし平和な時代、出世の為と賄賂などの不誠実な裏工作等、およそ侍らしからぬ武家の世をどこかでバカバカしくも思っていた様です。

それが第一の理由ではありませんが、あなたに取って筆と剣がどこかで同じに感じたのかもしれません。

この点は叔父が思う事でもあったのですが、実はそれ以上に「アート」に関する意識が人一倍い有った様なのです。

書(書道)には大変優れた才能を見せていましたが、決して書が一番であった訳では有りません。
それよりも人の心さえも表現できる絵師の方にとても興味を持っていたのです。

親族会議で叔父が根気よく書画への意識を皆に説明してくれ、皆がそれを受け入れる事になったのはラッキーな事でした。
それで晴れてあなたは武家の身分のまま家を出て、当時熊本でも名の有った絵師に入門する事となります。

この時16歳。

あなたは家から支度金を持たされ師匠の家に移り住みます。

しかし、いざ寝食を共にしながらの修行が始まると師匠との間に大きな溝が生まれてきます。

彼はあなたを幻滅させる程の俗人だったのです。
絵を商売のネタとする事をいとわず、町人にさえ金になるのであればと平気で頭を下げます。

侍としてもプライドはあなたの邪魔をしませんでしたが、自らの絵に対するプライドさえも捨てる事は断じて出来るものでは有りませんでした。
そこで数年後あなたは師のもとを去る事となります。

そしてかねてから憧れていた狩野派の門を叩きます。
(肥後国ー今の熊本ーでは細川家が狩野派をお抱えとして大切にしていたようです)

そこであなたは才覚を現す事となります。


次回に続く。










by farmemory | 2019-09-06 00:58 | ・前世のお話 | Comments(0)

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