**前世の記録 No14-1**
過去世リーディングをさせて頂いた方の記録No.014-1
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見えましたのは今から400年程前のヨーロッパです。
この時代あなたは男性として転生しています。
見えているのはラテン系の国かと思います。恐らくポルトガルだろうと思います。
ただスペイン人の地を強く感じる事からこの時代のあなたの家系はスペインの貴族階級ではないかと思います。
この時代は大航海時代のまっただ中で、あなたの両親はスペイン政府の命を受けポルトガルに参与の形で派遣された海軍士官ではないかと思います。
スペインでも船は出していた様ですが両国の親善を目的とした軍属や武官の交流が多くあった様で、あなたの家族はその一人だったと思われます。
父親は既にスペインで地中海地域を任務地域とした哨戒艦の艦長をしていました。
彼の仕事は思いの他単調なものだった様で、言わば海軍でも窓際と噂される安全で退屈な仕事場だった様です。
この時代の船乗りに取っては未知の諸外国に命を掛けて挑む事が最高の生き方ともてはやされていました。
しかし、父親は軍人であり、既に外洋を航海する船の船長としては年が行き過ぎている様で
(決して年寄りでは有りませんが若い頃から外洋に慣れ親しんでいなかったから)
希望する外洋航海の希望はかなえられそうに無かった様です。
そんな中スペイン政府の外交的な辞令を受けあなたの家族は住居をポルトガルに移す事となりました。
このときあなたはまだ生まれていなかった様です。
赴任して2、3年後にあなたは生まれています。
家族は5人家族でした、皆敬虔なカトリック教徒として穏やかな暮らしが続きます。
あなたが12歳になる頃、軍の決まりかもしれませんが長男が家督を継ぐかの決定をしなければならない時が来ます。
通常であればあなたは家督を継ぎスペインの領事館付き武官として海軍省でも陸の任務に就く事になっていました。
しかしあなたと、それ以上にあなたの父親はあなたが外洋を目指す軍艦に乗艦する事が夢でした。
そこで父親とも相談の上、家督を弟のレオナルドに継がせ、あなたはポルトガルの軍艦に一兵士として乗り込む事にしました。
ポルトガル海軍では余り前例を見ない事の様でしたが、父親の人となりや情熱が政府に伝わったのか乗艦を許される事となります。
しかし直ぐと言うわけにはいかなかった様で18歳になるまで地中海や沿岸地域を航行する商船護衛艦での訓練をする事になります。
今回家督を継いでいれば士官学校で艦長となるべき訓練を受け、司令官の心得なども教えられた筈ですがあなたはそこでは下級水兵として一般の兵達と寝食を共にし、暗い船底の狭い寝床での生活となります。
でもあなたはそんなん事は気にもせず、いずれ自ら大海原に出て向く事を夢見る日々でした。
沿岸地域での任務で一度だけイギリスではないかと思うのですが、海上での船同士の戦闘を経験します。
お互い大砲を打ち合う本格的な戦闘でした。
数時間かかった海戦になりましたものの両国の船へのダメージはマストの上部が吹き飛ばされ、どちらも数名の戦死者とその数倍の負傷者を出すものの船は修復可能な損傷で母港に寄港する事が出来ました。
あなたに取って初の海上戦闘でしたが、あなたの父親さえ経験した事の無い緊張と興奮でした。
この話は後日父親に話す事となりますが、父は大層羨ましそうにその話を聞いていた様です。
しかしあなたは友人がその戦闘で無くなる経験をした事で、戦闘がいかに危険で愚かであるかを知る事となります。
この経験は後にあなたの人生に伏線となって続いて行きます。
次回に続きます。
by farmemory | 2019-07-27 00:43 | ・前世のお話 | Comments(0)