◇私の過去世 vol.1(2)◇

前回の続きです。
これで完結になります。



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その時代はアメリカの独立戦争前夜の頃、今にも大きな戦争になろうかという頃だ。

奉公口の屋敷は東海岸の小高い丘の上にあり、そこから大きな港が遠景にある場所。
とても美しい場所だ。丘の上から見える港には大きな帆船が何艘も係留され盛んに荷の積み降ろしをしている。
しかし暗雲が立ちこめる頃には商船に変わって、より大きな軍艦が港に数多く見られるようになっていた。

まさに政情不安の様相だ。それでもまだイギリス兵とアメリカの人々の間には交流がある。
たまにそこの家の馬車に乗り港に行く事があった、とても活気のある港で商社や物売りの声など賑やかだ。
場所は東海岸、ボストンの辺りの港ではないかと思う。

 奉公していた屋敷はかなりの大きさで、主人はイギリス出身の人。
やや神経質な所はあったが使用人に対しては無茶な振る舞いや要求をする人ではなかった、家業は何か貿易の様な事をしているらしい。
 当時他の屋敷などでは奉公人以外にも黒人奴隷も数多く居はずだったが、その屋敷には白人の奉公人だけしか居ない様だ。黒人を好まないのか奴隷制度を嫌ってか、その点は不明だ。

 開戦する前にはフランス軍、イギリス軍とそれぞれの軍の高級士官らしい人々が良く屋敷を訪ねてきていた。
主人も快く彼らを招き入れ、もてなしていた。
 フランス軍の将校付きの兵隊が居て良く屋敷に来ていた、彼は今生の内藤だ(現世での祭り仲間)
その頃の記憶ではあまり交流している所は見えないが、現在の付き合いを見ると親しい間だったと思う。

 そこの屋敷の主人には何人か子供が居た様だが、その中の一人の男の子と私はとても仲が良かった。
小さな頃からいつも一緒に遊んでした、年はいくつか下、5歳くらい?
 いつも若い乳母と一緒で、彼女もまた私と遊ぶ事を黙認していてくれた。
その乳母はどういう訳かバラが好きな様で、子供の部屋に薔薇の花を敷き詰めている。
仲の良かったこの少年は、この時代だけの付き合いだったようで現在(今生)で知っている魂ではない様だ。

リーディングは続く

「庭で何人かの女性が大きな桶で、何かしている、洗濯?そう、洗濯をしています」
「ものすごい量の洗濯物です、いくつもの桶を並べて何人もの洗濯女が働いています」
「あっ妻が居る」

 その洗濯女達の中に現在の妻が居た。当時の彼女の名前は"カレン"
やはり私と同じくらいの年齢で、多分16歳くらいだ。
お互いこの屋敷で生まれた、一家で仕える使用人家族同士だった様だ。

 子供の頃から仲良く、幼い頃2人して手をつなぎ近くの海岸までよく遊びに行った。
子供だった事もあり使役には従事していなかったこの時代が2人に取ってとても楽しく幸せな時だった。
 長じて仕事に就くようになると、お互い仕事も違うので話す機会も少なくなり顔を合わせる事もまれになって行ったが、約束した訳ではないがいずれ2人とも結婚することを疑わなかった。

 洗濯女達の中に、とても彼女に目をかけ優しく接する中年女が居た。まるで保護者の様な接し方である。
その中年女が現在の妻の母親の様だ。
 でも当時の私は愚痴ばかりこぼす頼りがいの無い青年だったので私との付き合いはあまり良く思ってくれていないようだった。

時は進む。

d0165401_1047327.jpg 「庭はとても広いです、丘から見える港に軍艦が見えます」
「あ!今軍艦の大砲から煙が、砲撃が始まりました」

 ついに動乱の火蓋が切られた様だ、軍艦と陸上の砲台との間で戦闘が始まった。
屋敷もにわかに不穏な空気に包まれた。

 町のリーダーか青年団か、そう言った人が各屋敷や民家を回って義勇兵を募り始めた。
屋敷の主人も、使用人の中から義勇軍に参加するものを人選した、その中に私も入っていたのだ。逆らう事など出来るはずも無く部隊に配属された。


d0165401_1048935.jpg その部隊は、恐らく地元の若者達からなる小隊で2、30名で編成されていた。隊長が40近い男性で、今の妻の父親だった。そしてその部隊には今の妻の義理の兄もいたのだ。
私の今の知り合いは少なかったが、妻の一家は総出演だった(笑)

 戦闘はすぐに始まった。屋敷からそう離れた土地ではない様だ。
私達はろくに訓練も受けていない平民の集まりで、敵は訓練を積んだ赤服のイギリス軍。あっという間に蹂躙された。

 私は一発の弾も撃つ事無く、あっけなく胸に銃弾を受けその場に倒れ込んだ。
弾は胸の中心、肋骨を砕き貫通したらしい。
白いベルトをたすきがけにして、そのベルトが交差するど真ん中だ。すぐには死なず、かなり生きていた様だ。
同僚達はどうする事も出来ず私をくぼみまで運び寝かせるとその場に放置したまま戦闘に戻って行った。

 薄れ行く意識の中で、カレンを辛い日々から救ってやれなかった事を悔やみ、詫びながら彼女を思い鼻や口にあふれてくる血にむせ返りながら息を引き取った。

 実はこの銃創部分は、現在の自分が子供の頃から意味不明で痛みを感じる場所だった。
このリーディングの後、同じ場所が痛む事がなくなって行った。

d0165401_13574554.jpg 見えたビジョンでは、自分が赤い服を着ていた
しかし赤い軍服は敵、イギリス軍の制服のはず、疑問に思ったが後に理由が分かった。
その当時の平民兵の衣装をネットで調べた所真っ白な服だったのだ。つまり自分の血液で服が赤く染まっていた様なのだ。

その後カレンの耳に私の戦死報告が入るまでになかなり時間がかかったらしい。彼女は私を心配しながらも仕事を続けていた。

私の戦死が伝わると洗い桶をなぎ倒し、その場に泣き崩れた。
そして自分を地獄から救い出してくれる前に戦死してしまった私を恨んだ様だ。
しかしそんな彼女も私への思いは消える事は無く、その後生涯を独身で通し42歳の生涯を閉じる事となった。

そして、このリーディングは最初に見た物悲しい部屋での葬儀に戻り終了した。

一つの生涯をスキャンした後、少しの興奮の中より我に戻って行った。
ビジョンが見え始めた頃から先生は傍らに座ったまま私にパワーを送ってくれていたようで、その時からほぼ言葉を発せず話すのは主に私一人だった。

見え始めると次から次にビジョンが展開されてくる。
17、8年程の人生だったが、その生涯を事細かく見るにはあまりにも短い時間ではあった、しかしそのとき自分に必要な過去世のポイントになる部分を実に的確に読み取る事が出来た。

読み取るというより、なにかの力が読み取る事を助けてくれた、そんな気がしている。
恐らく漠然とではなく、何を知りたいかを明確に持っていたから見えた鮮明さではなかっただろうか。

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 このリーディングで分かった事は、現世の妻が何故強い男性不信を持ち、かつ男性に対して平伏する事を強く拒むかが分かだ。
また、私も彼女と添い遂げる事無く人生を終わらせた後悔を知る事が出来た。


このリーディングの帰路、いきなり「自分にも人の前世を読む事が出来る」と言う閃きの様な確信を持ったのです。
この話などは追々掲載して行こうと思っています。


ではでは今日はこれにて。











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# by farmemory | 2013-12-22 09:20 | ・前世リーディングと覚醒誘導 | Trackback | Comments(0)

◇私の過去世 vol.1(1)◇

 今日は初めて妻との過去世をリーディングした時の記録です。
2回程に分けてアップします。

今日はその1。

できるだけ正確に記載する様心がけましたが、実像として見る事の出来る内容ではありません。
客観性に欠ける部分があるかもしれませんがお許し下さい。

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 妻と出会って間もなく、私は根拠の無い嫉妬心から彼女をなじり、傷つけてしまった。
我に返り連絡も取れなくなってしまった彼女との事に悩み、藁をもつかむ思いで姉に紹介された前世リーディングを受ける事にした。

その場に行くとにこやかに笑う奇麗な女性が対応してくれた。その方が今回お世話になった先生だ。
悩みや2人の事をかいつまんで話すと

「ではそちらの部屋へ」

と隣接する部屋に通された。照明が落とされた静かな部屋だ


そしてこの後、彼女との思いも寄らない前世の記憶が蘇る事となった。


その小部屋に入る頃から何故だか理由も分からず涙腺が切れ、大粒の涙が滴り落ちていた。
悲しいとか辛いとかそういう感覚ではなく、ただもう涙が止まらなかった。
それでも先生に促されるまま一人がけのソファーに深く腰を下ろし、静かに目を閉じた。

先生「では宜しくお願いします」と声をかけて頂く。
先生「心を落ち着かせて深く深呼吸をしてください」
言われるままに背を反る程の深呼吸をしてみた。

先生「では、心を穏やかにして心に浮かんだまま感じてください」

しばらくの沈黙の後

先生「今、何か見えますか?」

その声の前から頭の中のスクリーンの様な場所に薄ボンヤリと暗い部屋の様な光景が浮かんでした。

私「何か、部屋の様なものが見えます」
 「二つ部屋があり自分は奥の部屋の壁際らしい所からそこを見ています」
 「日本では・・無いと思います、古い時代?200年くらい前?アメリカだと思います」
 
先生「他に何か見えますか?」

私「暗い部屋、人が居ます。2人、一人は老婆の様です。もう一人はその人の息子か、男性が一人」
 「とても悲しげな部屋、もの寂しく沈鬱な印象です」

 その部屋らしき場所は、何故かとてもとても悲しげで静まり返っている。物音もしない。
電気などが無い時代の、ランプか蝋燭の様な柔らかく暗い明かりに、オレンジ色に照らし出されていた。
外は夜。
その時代と思ったのは部屋の印象と二人の服装からだ。アメリカだと思った理由は特になく、そう感じたから。

 映し出された老婆は、そう身なりの良い感じは受けない。頭に白っぽい綿の様な布で出来たカーチの様なものを冠っている
古い時代の西洋の女性が日常被っている様なもの。彼女はとても痩せて、暗い印象の人だ。
手前の部屋に静かにた佇んでいる、向こうの部屋を見ると木の長椅子らしきものに座った男性。
 彼はまるでネズミを思わせる雰囲気を持った白人だ。汚い靴が印象的。
俯き加減に座り両膝に肘をのせ、前で手を組んでいる。
二人とも全く何も話さず、深い海の底の様な陰気な部屋に、ただ居るだけだ。

先生「それから?」

この後先生の問いかけは「それから?」とたまに問いかけてくれる程度で、緩やかにシーンが展開され始めて行く。

「本当に薄暗い部屋、何か家具の様なものが見えます。チーク材?木の家具らしきもの」
「蝋燭が見えます」
「その家具の上?辺りに少し大きめのキャンドルスタンドに立てられた何本かのろうそくに火が灯されています」

 後で先生の口から知る事になるのだが、この暗いイメージと部屋は私の妻の(前世での)葬式だとの事だった。
家具のように見えたものは棺だ、物悲しさはそれでだったようである。またこの部屋に居た二人に関して(今生)自分の知る人たちではなかったようで、葬儀をするだけの方達だったのかもしれない。


d0165401_15273946.jpg 不意に窓の方が気になり目をやるとそこには目つきの悪いとても狡猾そうな、たいそう腹の出た中年の男が部屋の中をしきりに気にしながら何度も何度も通り過ぎている。
服装は燕尾服の様な上着に、高い帽子。
その時には外は夜から昼に変わっていて、先ほど見た家具の様なものは部屋の中には見当たらない。時間もかなり遡っているようだ。

「とても嫌な感じの男性が見えます、しきりにこちらを気にしています」
「とても嫌な印象、胸が悪くなる程の嫌悪感がします」

 少しの間その男性に思いを向けていたが、その男性が誰かが分かった。
実は今生の妻は、始めて勤めた会社でセクハラを受け辞職しなければならないまで追いつめられた経験がある。
その加害者である上司が、この狡猾な目をした男性だったのだ。
しかも、その時代の実父だった。
しかも許しがたい事に実の娘である彼女を奴隷のようにこき使っていた様だ。

心許せるはずの実父に虐げられていた事を思うと
今生の妻がどうしてここまで男性不信になったのか、その一端を垣間見た気がする。

そんな嫌な思いも、過去世の出来事と心落ち着かせると次のシーンに変わって行った。



 今度は自分自身の様だ
不思議な感覚だが、自分である当時の自分を外から見ている。決してその本人の目となってその世界を見ているのではない。
しかしまごう事無く自分だと言う事は分かった。


「とても汚い部屋に何人もの人が居ます」
「自分もそこに居ます、ひどい身なりです。ボロボロの服、穴の開いた靴。寒々しい大部屋に何人もの人々が居ます」
「皆貧しそうです」
「何か・・そうだ、食事をしています。パンらしきものと各人一皿だけの、多分スープです」



d0165401_15225198.jpg どうも、その場所はそこで働く人々が食事をする部屋の様だ。
時代はかなり違い服装も違っているがピーターブリューゲルが1568年に描いた「農家の婚礼」の様なシーン。
自分を改めて見ると、擦り切れたボロボロの服に穴の開いた靴、風呂にも滅多に入る事無く真っ黒な指で固いパンをかじっている。
しかし皆貧しく身なりも良くないが、先に見た悲しい部屋の印象とは違い、貧しいなりににこやかに食事をしている。
小さな子供達もいる、走り回って賑やかだ。

自分の年齢は十代後半くらい、16〜18歳くらいの白人の男性だ。

どうも自分を含めたこの人たちは、皆大きなお屋敷の奉公人らしい。かなりの規模の屋敷の様で、相当数の使用人が居る様だ。

普段、未婚の男女はそれぞれの性別の大部屋で寝泊まりし、食事時だけ全員大部屋に集まり食事をとる事になっているらしい。

 皆与えられた自分の仕事をこなし日々を送っているようだ。
当時の私は自分の仕事を嫌い、ことあるごとに愚痴を言っていた。馬の中にとても気性が荒く、聞き分けの無い馬が居てその馬を主に世話していた事が理由の一つだった様だ。

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次回に続きます。









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# by farmemory | 2013-12-22 09:17 | ・前世リーディングと覚醒誘導 | Trackback | Comments(0)